この記事で解決できる悩み
- 確定申告を自宅でやる方法を知りたい
- e-Taxの使い方がわからない
と悩んでいる方の悩みを解決できる記事になっています。
この記事で解説する「e-Taxで簡単に確定申告をする4つのステップ」を理解すれば、e-Tax初心者でも簡単に確定申告ができます。
なぜなら、私もこの方法で自宅から確定申告を行えたからです。
それでは、まず「FXの確定申告が必要なケース2つ」から解説していきますね。
【前提知識】FXの確定申告が必要な人の特徴2つ
確定申告は、FXの利益や人によって不要な場合もあります。
以下で紹介するケースに該当しない場合は確定申告が必要ないので、自分が当てはまるものを確認しておきましょう。
ケース1:FX等の所得が一定額以上の人
FXの利益が以下の金額を超えると確定申告が必要になります。
確定申告が必要になる金額
- 給与所得がある人:20万円以上
- 給与所得がない人:38万円以上
上記に当てはまるのに確定申告をしないと脱税扱いになってしまうので、注意してください!
ケース2:FXで損失を出した人
FXで出た損失を出した場合には、損失の繰越控除に当たり、繰越したい場合は確定申告が必要です。
損失の繰越控除とは、翌年以降にその損失を繰り越して翌年以降の利益から控除することができる制度で、FXの損失は3年間まで繰越せて、課税対象額を減らせます。
具体的な繰越の例
- 1年目:100万円の損失
- 2年目:30万円の利益
- 3年目:40万円の利益
- 4年目:80万円の利益
この場合、4年目の80万円の利益のうち、50万円が課税対象となりお得です。
また、損失を繰り越す際は毎年確定申告が必要になるので気をつけましょうね。
確定申告時、先物取引に係る雑所得等の「前年分までに引ききれなかった先物取引の差金等決済に係る所得の損失の額」に、各年の前年までに引ききれなかった損失の額を記入すればOKです。
そもそも、e-Taxってなに?
e-Taxとは、税務署に行かずに自宅で24時間申告できるシステムです。
通常は税務署にいかなければならないので、サラリーマンなどの副業をしている方やフリーランスの方などには特にオススメです。
実はe-taxを使えば、確定申告だけでなく開業の申請や納税も行えますよ。
では、最近e-taxを使う人が増えている理由を紹介します。
e-TaxでFXの確定申告をするメリット4つ
e-Taxで確定申告をすることで、煩雑な手続きや税務署に行くことから開放されますよ。
e-taxのメリット4つ
- 自宅で確定申告ができる
- スマホからも確定申告ができる
- 書類を提出する必要がない
- 24時間利用できる
では以下で4つ紹介します。
メリット1:自宅で確定申告ができる
メリットの1つ目は、自宅で確定申告ができることです。
理由は、確定申告の書類の用意から提出までにかかる時間や税務署に行く手間を省くことができるからです。
自宅にマイナンバーカードとカードリーダーがあれば一切外に出ることなく申告が行えます。
また、予めIDとパスワードを用意しておけば、マイナンバーカードがなくても申告を行えますよ。
メリット2:スマホからも確定申告ができる
メリットの2つ目は、スマートフォンからも確定申告ができるようになったことです。
確定申告にPCを必要としないので、移動時間などにも申告を行えますよ。
スマートフォンやタブレット端末でe-Taxを行う場合には、ID・パスワードの事前登録が必要ですよ。
ただ、マイナンバーカードとICカードリーダライタが不要となり、非常に便利でおすすめです。
メリット3:書類を提出する必要がない
メリットの3つ目は年間損益報告書、先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書などの書類の提出が不要になることです。
e-Taxは画面上でこれらの入力を行うので、書類を提出する必要はありません。
ただし、申告後の5年間は書類の提示を求められることがあるので、データや書類は保管しておきましょう。
メリット4:24時間利用できる
メリットの4つ目は、24時間確定申告が行えることです。
なぜなら、平日の日中しか空いていない税務署に行けない人でも、仕事後などにいつでも申告が可能だからです。
確定申告期間内は毎日24時間申告が可能になるので、自分のタイミングで申告することができますよ。
e-Taxで確定申告するデメリット2つ
e-Taxを使えるようにするには事前の準備が必要になるんです。
この準備のために税務署に行ったり、書類を送ったりする必要があり面倒に感じる人もいます。
e-taxのデメリット2つ
- 対応しているブラウザやOSが限られている
- 事前準備が面倒

デメリット1:対応しているブラウザやOSが限られている
対応しているブラウザやOSが限られていて、対応するものを予め用意する必要があります。
具体的には、ソフト版はwindowsのみしか対応しておらず、ブラウザ版はIE11、Microsoft Edge、Safariに対応しています。
また、OSやブラウザのバージョンも関係してくるので注意して下さいね。
OSとブラウザが対応しているものでないと、動作が保証されていないので用件の満たすものを準備しましょう。
デメリット2:事前準備が面倒

マイナンバー方式で必要なもの
- マイナンバーカード
- カードリーダー
ID・パスワード方式で必要なもの
- ID・パスワード方式の届出完了通知

ID・パスワード方式に関しては一度税務署まで出向いて本人確認を行い、発行してもらう必要があります。
e-Taxで簡単に確定申告をする4つのステップ
以下の4つのステップに従って進めていくことで、簡単に確定申告が行えます。
4つのステップ
- 申告方法の選択
- 利用環境の設定
- 個人認証
- 申告書の作成
確定申告のやり方は事前に知って置く方がスムーズに申請できるのdえ、目を通しておきましょう。

【事前準備】必要な書類を用意する
必要書類4つ
- 年間損益報告書(データでもOK)
- 源泉徴収票
- 必要経費を証明できるもの
- マイナンバーカード or ID・パスワード
の4点が必要になります。
書類等は金額がわかれば良いのでデータが用意できれば原本がなくても大丈夫です。
ですが、税務調査が行われた際に証明に必要になるので、必ず手元に保管しておきましょう。
ステップ1:申告方法を選ぶ
e-Taxの申告にはマイナンバー方式とID・パスワード方式の2パターンあります。
どちらの方式でも申告は一部対応していないものもあります。
以下で、それぞれの方式について説明するので、自分に合う方式を選んでくださね。
方法1:マイナンバー方式
マイナンバー方式はマイナンバーカードとカードリーダーの2つを用いてe-Taxを利用する方式です。
マイナンバーカードは申請すると、簡易書留で郵送されてきます。
カードリーダーは家電量販店等で購入するか、NFCが搭載されているスマートフォンを用いる方法もあります。

方法2:ID・パスワード方式
ID・パスワード方式は税務署でe-Taxで利用できるID・パスワードを発行してもらう方式です。
ID・パスワード方式の手順
- 税務署で本人確認(本人確認書類が必要)
- e-Taxの開始届出書を提出
- ID・パスワード方式の届出完了通知を受け取る
の3ステップになります。
e-Taxの開始届の手続きは自宅でも予め行うことができます。
こちらから届出を出して、利用者識別番号と暗証番号をメモして税務署に行って下さい。
ステップ2:利用環境の設定
マイナンバーカード方式を利用する場合は事前準備セットアップファイルのダウンロードが必要です。
ダウンロードしたファイルを実行するとインストーラーが起動するので、案内に従ってインストールして下さい。
ID・パスワード方式を利用する場合は、事前確認の画面でOSとブラウザのバージョンを確認して次に進んでください。
ステップ3:個人認証
e-Taxを利用する上で、使用者の本人確認が必要です。
この手順はマイナンバー方式とID・パスワード方式で異なるので、分けて説明しますね。
マイナンバー方式の認証の場合
マイナンバーカードをカードリーダーにセットしてから、読み取りをクリックします。
ダイアログが表示されるので、パスワードを入力してOKを押して下さい。
利用者識別番号を持っている場合は①の欄を記入して関連付けをクリックします。
利用者識別番号がない場合は③をクリックして、利用者情報の登録をして下さい。
マイナンバーカードを読み取り、利用者識別番号の関連付けを行います。
住所等の登録情報に誤りがなければ、次へ進みます。
登録情報に誤りがないか確認して申告書を作成をクリックして下さい。
編集する部分がある場合は①の訂正・変更をクリックして編集を行って下さい。
準備が整うとこの画面が表示されます。
これで、申告書を作成できる準備が整いました!
それでは、ステップ4で申告書を作成しましょう。
ID・パスワード方式の認証の場合
利用者識別番号と暗証番号を入力します。
この番号は予め、税務署で発行してもらっているものになります。
登録情報の確認が完了したらOKをクリックして次に進みます。
登録情報に誤りがないか確認して申告書を作成をクリックして下さい。
編集する部分がある場合は①の訂正・変更をクリックして編集を行って下さい。
準備が整うとこの画面が表示されます。
これで、申告書を作成できる準備が整いました!
申告書を作成するをクリックして申告書を作成しましょう。
ステップ4:作成する申告書の作成の仕方
ここからは、実際に確定申告書を作成していきます。
確定申告書作成コーナーでは、作成した申告書を印刷することも可能です。

申告書の選択
所得税の確定申告を行うので、所得税をクリックします。
入力方法の選択
FXの利益は雑所得なので申告分離課税になります。
ですので、真ん中の全ての所得対応を選択しましょう。
申告書の作成を始める前に
ここでは生年月日の入力と入力フォームのイメージを選択できます。
申告書の様式をイメージした入力画面が良い方はチェックを入れて次に進みましょう。

源泉徴収票から所得等を入力
まずは、給与所得を入力します。
源泉徴収票を用意して、画面に従って入力していきましょう。
複数の給与収入がある場合は全て入力してから次に進みます。
年間損益書から取引の詳細を入力
次に、FXの収入を入力していきます。
FXは先物取引になるので、「先物取引に係る雑所得等」の入力を行います。
年間損益報告書を参考に入力していきます。
一番下の部分が損失の繰越を入力する部分になります。
損失額を記入するところなので、値は正の値を入力してください。
所得控除を入力
先ほどの源泉徴収票で入力した内容は反映されています。
自身に当てはまる控除がある場合は、その控除額を入力しましょう。
控除の種類については「?」をクリックすると詳細を見ることができますよ。
納税・還付金計算結果確認
給与収入とFXの収入の合計に対する税金の計算結果が表示されます。
一番上には、すでに税金を納めすぎている場合は還付金が表示され、不足している場合は納付額が表示されます。
計算結果に間違えがないことを確認して、次に進みましょう。
住民税等入力
ここからは、住民税に係る情報を入力していきます。
ここでは、住民税の金額が決定するわけではなく、このデータを用いて各地方自治体が住民税額を決定するのに使います。
納税地を住所にすることで、会社で住民税の支払いの処理がされなくなるので、FX収入がバレません。
FX収入が会社にバレたくない場合は住所を選択しましょう。
マイナンバーの入力
確定申告書にはマイナンバーの記載が義務付けられているので、自身のマイナンバーを入力しましょう。
送信準備と申告内容の確認
これで、全ての必要な書類の準備が終わりました。
帳票表示で必ず内容を確認するようにしてください。
確認したら、最後に申告書を送信します。
申告書送信
この画面で、申告書を送信することができます。
源泉徴収票や特記事項などがある場合はこのページから追加できますよ。
e-TaxでFXの確定申告をするときの注意点
海外のFX会社の口座は国内とは異なり総合課税になります。
具体的には、給料と合算して課税されるので、自身の給与にかかる所得税と同じ税率がかかるということです。
国内の口座よりも高い税率が係ることがあるので注意して下さい。
まとめ
上記で紹介した「e-Taxで簡単に確定申告をする4つのステップ」を実践していただくと、今後はe-Taxの使い方で悩むことは一切なくなり、多くの種類の書類を作成する手間が省けます。
最後にもう一度確認しましょう。
まとめ3ポイント
- e-Taxは自宅から簡単に確定申告が行える方法
- 事前に本人確認をする準備が必要
- 海外口座は総合課税になることに注意
『慣れないし、めんどくさいな〜』と最初は思うかもしれないですが、一度身につけてしまえば、e-Taxを用いた確定申告が簡単にできるようになります。
こjの記事を活用してスムーズに確定申告を行なってくださいね。