この記事で解決できる悩み
- FXのスキャルピングに適した時間帯が知りたい
- 主な為替市場の特徴を教えて欲しい
- 初心者がスキャルピングを避けるべき時間帯はいつ?
といった悩みを解決できる記事になっています。
この記事で解説する「主な為替市場の特徴」を理解すれば、FX初心者でもスキャルピングに最適な取引の時間帯がわかります。
なぜなら、私もこの方法でスキャルピングを避けるべき時間帯と適した時間帯を区別できるようになりたいという悩みを解決できたからです。
それでは、以下で「FXのスキャルピングに適した時間帯5つ」について紹介します。
【前提】FXのスキャルピングとは
FXのスキャルピングとは、数秒~数分といった超短期の取引を繰り返し、小さな利益を積み重ねる取引スタイルです。
スキャルピングは小さな利益を重ねるので、どんな時間帯に取引しても利益が出せると考えがちです。
しかし短時間で相場が活発に変動する時間帯に取引すると稼ぎやすくなるので、それが具体的に何時なのかをこの記事で紹介していきます。
詳しくはコチラ
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FXのスキャルピングとは?取引に向いている人の特徴と稼ぐコツ6つ
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FXスキャルピングの時間帯における基礎知識2つ
スキャルピングで稼ぎやすい時間帯を紹介する前に、最低限押さえておきたいFXの基礎知識を2つ紹介します。
押さえておきたいFXの基礎知識
- 基礎知識1:FXは24時間取引が可能
- 基礎知識2:世界三大取引市場
それぞれの基礎知識の内容について、以下で詳しく見ていきましょう。
基礎知識1:FXは24時間取引が可能
ひとつ目は世界中の為替市場のいずれかは常に開いているため、FXは24時間時間取引ができることです。
具体的にいうと早朝のオセアニア市場に始まり、日本の東京市場、イギリスのロンドン市場、アメリカのニューヨーク市場の順で24時間カバーされています。
そのため、後ほど紹介するスキャルピングを避けるべき時間帯を含め、24時間取引は可能なのです。


基礎知識2:世界三大取引市場
外国為替市場では一般的に「東京市場」「ロンドン市場」「ニューヨーク市場」が世界三大市場と呼ばれています。
この3つの市場は、市場参加者が多く通貨の流動性が高いので、為替レートの値動きが大きくなり、FXで稼ぎやすいのが特徴です。
とくにロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯に取引が最も活発になります。
ポイント
外国為替市場は実際に取引所が存在するわけではなく、その国の金融機関が開いて活発に取引が行われる時間帯のことをいいます
三大市場の中でもFXスキャルピングに向いている時間帯


世界三大取引市場について
- 東京市場の時間帯:8~19時
- ロンドン市場の時間帯:16時~4時
- ニューヨーク市場の時間帯:21時~7時
それぞれの時間帯の特徴について、詳しく見ていきましょう。
東京市場の時間帯:8~19時
東京市場はオセアニア市場に続いて始まる市場で、オセアニア市場や前日のニューヨーク市場後半の流れを引き継ぎ、緩やかな動きをしやすいです。
ちなみに東京市場はレンジ相場になりやすいので「上がったら売る・下がったら買う」を繰り返すスキャルピングを行えば、コツコツ利益を得られますよ。
ポイント
「仲値」と呼ばれる銀行の窓口両替の基準レートが発表される午前9時55分にはドル円を中心に相場が動くことが多い
東京市場のポイント
先述のように東京市場は緩やかな動きをする傾向にあるものの、日付や時間帯によっては大きく値動きする場合もあるので、注意してください。
具体的な時間帯については以下の枠内を参考にしてください。
初心者はこの時間帯のスキャルピングを避けたほうが無難ですが、スキャルピング経験がある人は、値動きのタイミングで利益を狙うのもいいでしょう。
東京市場で相場が大きく動く時間帯
- 「中値」が発表される午前9時55分
- 日本の株式市場のオープン(9時)、クローズ時(15時)
- 欧州の市場が開く16時以降
- 5のつく日と10,20,30日の朝(企業の決算日)
東京市場で注目したい経済指標
東京時間には主に日本、オセアニア、アジア諸国の経済指標が発表されます。
その中で重要なものは、日本や中国、オーストラリア、ニュージーランドの経済指標です。
具体的には政策金利や消費者物価指数、GDP、貿易収支に注目しましょう。
とくに重要なのは、年8回行われ15時に要旨が発表されることが多い日銀の金融政策決定会合です。
ロンドン市場の時間帯:16~4時
ロンドン市場は他のヨーロッパ市場やニューヨーク市場が開く時間と重なっており、経済指標の発表も多く、値動きが活発になる時間帯です。
なぜなら世界有数の取引量を誇るユーロが中心となって取引されるからです。
それでは、ロンドン市場のポイントと注目すべき経済指標を見ていきましょう。
ロンドン市場のポイント
ロンドン市場のポイントは、スキャルピングで多くの利益が見込めるものの、ボラティリティ(価格変動の激しさ)も高くなることです。
そのため、瞬時の取引判断に慣れていないスキャルピング初心者にはリスクが高いので取引は避けたほうがいいでしょう。
ちなみにロンドン市場は世界で一番取引量が多く、ロンドン市場が開くと市場参加者も増えるため、ボラティリティも高くなるのです。
ロンドン市場で注目したい経済指標
ロンドン市場で注目すべき経済指標は、ECB(欧州中央銀行)の政策理事会や総裁の発言です。
その理由はユーロ市場に大きな影響を与え、ユーロ相場が変動しやすくなるからです。
ほかにも、BOE(イギリスの中央銀行)の金融政策やEU離脱(ブレグジット)の問題の動向にも注目してください。

ニューヨーク市場の時間帯:21~7時
ニューヨーク市場は日本時間夜から朝にかけて取引が行われる市場です。
また、注目度の高いアメリカの経済指標が発表されたり、アメリカの企業が稼働し始める時間帯なので、為替相場が最も大きく動きます。
それでは、ニューヨーク市場のポイントと注目すべき経済指標を見ていきましょう。
ニューヨーク市場のポイント
ニューヨーク市場のポイントは、スキャルピングで大きな利益を狙える時間帯であることです。
とくに21時から深夜1時ごろにかけて、ロンドン市場とニューヨーク市場が重なるので、最も市場参加者が増えて取引が活発になります。
その結果為替レートの動きも活発になるので、スキャルピングで利益を上げやすくなります。
ニューヨーク市場で注目したい経済指標
ニューヨーク市場では、注目度の高いアメリカの経済指標が毎日のように発表されます。
なかでも、毎月第一金曜日に発表される雇用統計は必ず押さえておきましょう。
アメリカの雇用統計発表時には大きな値動きが起こるので、トレーダーの間では、「お祭り」と呼ばれているくらいです。
ほかにも金融政策を決定するFOMC(連邦公開市場委員会)や、景気の先行指標のISM製造業景況指数などにも注目してください。
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FXのスキャルピングで稼げる時間帯5つ


スキャルピングで稼げる時間帯
- 時間帯1:日本企業の決算日
- 時間帯2:市場のオープン時
- 時間帯3:証券取引市場のクローズ時
- 時間帯4:金曜日の夜から土曜日の早朝
- 時間帯5:月曜日の窓開け後
それぞれの時間帯の特徴について、詳しく解説していきますね。
時間帯1:日本企業の決算日
ひとつ目のおすすめ時間帯は、日本企業の決算日(ゴトー日)です。
なぜならゴトー日は企業の決算のために米ドルが大量に買われるからです。
具体的には、ゴトー日の朝9時~9時55分ごろに大量のドルが買われて円安ドル高傾向になりやすく、9時55分に仲値が決まるとドル買い需要がなくなってドル安円高傾向になります。
そのため、ゴトー日特有の為替変動を利用してスキャルピングをすれば、利益を得やすいですよ。
ポイント
ゴトー日(五十日)とは日本の企業の決算日のことで、毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日または月末日を指します
時間帯2:市場のオープン時
2つ目は市場のオープン時です。
その理由は、大口のトレーダーが注文を入れることでトレンドが形成されるので、そのトレンドにそってスキャルピングをすれば利益を得られるからです。
ただし、急激な値動きに乗り遅れて慌ててエントリーした途端に反転したり、だましに遭ったりして損失が出ないよう注意が必要です。

見出し
- 日本市場:9時ごろ
- ロンドン市場:16時ごろ
- ニューヨーク市場:21時ごろ
時間帯3:証券取引市場のクローズ時
3つ目として、証券取引市場がクローズするタイミングがおすすめです。
なぜなら、銀行や証券などの企業に所属するトレーダーは、リスクを避けるためにポジションを持ち越さない場合が多いからです。
具体的には取引が終わる15時が近づくと、銀行系のトレーダーはポジションを決済するため、短期的なトレンドが発生します。
そのため、その流れを利用してスキャルピングを行えば利益を得られます。

時間帯4:金曜日の夜から土曜日の早朝
金曜日の夜から土曜日の早朝もスキャルピングにはおすすめです。
なぜなら週末は取引ができないので前述の「証券取引市場のクローズ時」と同様にリスクを避けるためにポジションが決済され、短期的なトレンドが発生するからです。
その流れを利用してスキャルピングすれば利益を得られます。
ただし、週末に持ち越さないよう必ずポジションを決済する必要があるので、上級者向きです。
時間帯5:月曜日の窓開け後
5つ目のおすすめ時間帯は、月曜日に窓が開いた後です。
金曜日の終値と月曜日の始値の間に大きく差が開く現象を「窓が開く」といい、この現象が起きると月曜日の為替レートは金曜日の終値に向けて戻りやすいからです。
これは為替レートが大きく変動したため、利益確定や逆張りの注文が増えるのが大きな原因といえます。
スキャルピングにおすすめのFX会社2選
FX会社にはそれぞれ特色があり、スキャルピングに適しているFX会社と適していないFX会社があります。
スキャルピングをするためにFX会社を選ぶときは、次の5つのポイントを参考にしましょう。
スキャルピング目的でFX会社を選ぶときのポイント
- スキャルピングを公認している
- スプレッドが狭い(取引にかかるコストを抑えられる)
- 約定力が高い(意図した値段やタイミングで取引が成立できる)
- スピード注文機能がある(簡単かつスピーディーに発注ができる)
- タイムリーなニュース配信がある(タイムロスなく情報を得ることができる)
このポイントを踏まえて、スキャルピングにおすすめのFX会社を2社紹介します。
スキャルピングにおすすめのFX会社
- 約定力が100%で滑らない:FXプライムbyGMO
- スキャルピングに便利なツールがある:GMOクリック証券

約定力100%:FXプライムbyGMO

FXプライムbyGMOのおすすめポイント
- 約定力が100%で滑らない
- 1000通貨単位から取引ができる
- 人気アナリストが発信するマーケット情報が豊富
1つ目のおすすめFX会社はFXプライムbyGMOです。
FXプライムbyGMOはスプレッドが広めですが、約定力が100%でキャルピングで利益を出すチャンスである相場が大きく動いているときに希望のレートで注文を決済することができるのが強みです。
また、スキャルピングと相性のいいハイスピード注文機能もあり、毎日20種類以上のマーケット情報を配信している点もおすすめです。
便利なツールがある:GMOクリック証券
GMOクリック証券のおすすめポイント
- 取引ツールが高性能
- スプレッドが業界最狭水準
- 経済指標などの情報提供が豊富
2つ目のおすすめFX会社はGMOクリック証券です。
GMOクリック証券はスプレッドが業界狭水準の通貨ペアが多いので、どの通貨ペアでもコストを抑えてスキャルピングを行うことができます。
また、FXプラムbyGMOと同様にスキャルピングと相性のいいツールがあり、配信しているニュースも質の高いものになっています。
FXスキャルピングの時間帯に関する注意点3つ


スキャルピングの時間帯に関する注意点
- 注意点1:時間帯だけに注目して取引をしない
- 注意点2:トレードスキルにあわせて取引する
- 注意点3:スプレッドが開くタイミングの取引は控える
それぞれの注意点について、以下で詳しく見ていきましょう。
注意点1:時間帯だけに注目して取引をしない
ひとつ目の注意点は、時間帯だけを見てスキャルピングしないことです。
なぜなら、この記事で紹介した「稼げる時間帯である」という理由だけで取引するには判断材料が不十分だからです。
売りか買いどちらでエントリーするのか、またエントリーするタイミングを見定めるためにも、相場分析と時間帯を組み合わせて、根拠を持ってエントリーしてください。

注意点2:トレードスキルにあわせて取引する
自分の取引経験やスキルにあわせて取引することも大切です。
その理由は、ロンドン市場やニューヨーク市場など値動きが活発な時間帯は、スキャルピングで大きく稼げるチャンスですが、値動きが大きい分損失のリスクも大きいからです。
そのため値動きが活発な時間帯は、スキャルピングの経験が浅い間は取引を控えるか少額取引にとどめましょう。
注意点3:スプレッドが開くタイミングの取引は控える
スキャルピングは一回の取引の利益が少ないので、スプレッドが開くタイミングでの取引は控えたほうがいいです。
具体的には、経済指標の発表前や世界の主要国の休日が挙げられます。
事前にFX会社が公表している経済指標カレンダーや休日スケジュールをチェックして、アメリカの雇用統計や欧米諸国の休日といったイベントを避けるようにしましょう。
【FXスキャルピング時間帯】まとめ
上記で紹介した「時間帯を活かしたスキャルピング」を実践すると、今後はスキャルピング向けの時間帯はいつなのか悩むことがなくなり、スキャルピング経験が浅い人が取引を避けるべき時間帯もわかるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
この記事のまとめ
- 東京市場は比較的緩やかな動きなので、コツコツ利益を出せる
- ロンドン市場とニューヨーク市場は市場参加者が多く値動きも活発なので稼げるチャンスだが、損失のリスクも大きい
- 取引を行う際は時間帯だけで決めずに、テクニカル分析も利用して根拠を持ってエントリーしよう
スキャルピングにおすすめのFX会社2選
- スピード注文機能がある:GMOクリック証券
- 約定力100%:FXプライムbyGMO
「スキャルピングは短期取引だから、どんな時間帯でも稼げるんじゃないの?」と最初は思うかもしれません。
しかし初心者にとってはハイリスクな時間帯やタイミングがあるので、この記事を参考にして取引を控えるべき時間帯を避けたほうがいいですよ。