ロスカットとは、ポジションの損失が一定レベルに達したとき、それ以上に損失が広がらないように、ポジションが強制的に決済されるルールのことです。
このルールがなければ、証拠金を全て失ってしまうばかりか、損失が証拠金を越えた場合は、その損金分を支払わされる可能性もあります。
ここでは、SBI FXトレードにおけるロスカットについて解説していきます。


SBI FXトレードのロスカットルール
証拠金維持率は「証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100」という計算式で算出され、自動で表示されます。
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証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100
証拠金維持率は、どれくらいの水準で取引しているかを示す数値ですので、その数値が高いほど安全であることを表します。
SBI FXトレードではロスカットのルールを「口座全体」と「通貨ペア別」の2通りから選ぶことができます。
「口座全体」のロスカット
口座全体の証拠金維持率が50%を下回ると、強制的に全てのポジションが決済されます。
SBI FXトレードでは「口座全体のロスカット」が初期の設定となっています。
「通貨ペア別」のロスカット
通貨ペア別の取引必要証拠金から該当する通貨ペアの評価損を差し引いた額が、取引必要証拠金の50%を下回るとロスカットとなります。
この場合、当該通貨ペアのポジションだけが強制決済の対象となります。
また、証拠金維持率がどのくらいかに関わらず、損失額が取引必要証拠金の50%を上回るとロスカットとなります。
「口座全体」「通貨ペア別」いずれのロスカット判定も1分ごとに行っています。
「通貨ペア別」に計算してロスカットするシステムは、SBI FXトレード以外の業者ではあまり見られない特徴的な方法です。
アラーム通知でお知らせしてくれる
SBI FXトレードでは証拠金維持率が水準を下回ると、ロスカットや証拠金不足の警告としてアラーム通知で知らせてくれます。
これを受けて早急に対策をとれば、ロスカットを防ぐことができます。
猶予期間というSBI FXトレードならではの特徴
FX業者を選ぶ際に、強制ロスカットの基準を見るのが大事ですが、もう1つの大事なポイントがあります。
証拠金維持率が強制ロスカットの水準を下回った場合に、即ロスカットになるのか?猶予期間があるのか?という点です。
SBI FXトレードでは、ロスカットの水準に達した場合でも、不足分を翌日の午前5時までに入金し、証拠金維持率を高めれば強制ロスカットを回避できます。
ロスカットに対して良い印象を持たない人もいるかもしれませんが、入金している全ての資金を失ってしまうリスクのみならず、入金以上の損失(借金)を最低限に抑えることができるシステムです。その点では、投資家に優しいシステムであると言えます。
ただ、強制ロスカットになるということは、資金管理が甘いことを意味します。FXで取引を行う上で、資金管理能力は必須の能力です。普段からしっかりと資金管理をしていれば、ロスカットは怖くありません。
FX初心者の頃から徹底して資金管理を行い、十分な証拠金維持率を保ちながら取引しましょう。
SBI FXトレードのロスカットルールまとめ
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2種類のロスカットルール
- 「口座全体」のロスカット
- 「通貨ペア別」のロスカット
強制ロスカット前にアラーム通知がある
猶予期間がある
- 不足分を翌日の午前5時までに入金し、証拠金維持率を高めれば強制ロスカットを回避できる

