初心者が失敗しないために最低限知るべきFXチャート分析の基礎知識

チャートを見るとトレンドがわかるっていうけど、本当なんですか?
チャートを見ると、これから為替相場がどう動くのかや、過去はどうだったのかなどがわかり予測がたてやすくなるんです。
えっ!?そうなの?ぜひチャートの見方を教えてください!
それではチャートの見方から流れをつかむために覚えておきたいパターンまでをご紹介しましょう。

リアルタイム!  現在のFXチャート

こちらは、現在のチャートです!

表示されているのは「USD/JPY」(ドル円)ですが、左上の▼をクリックすると20の通貨ペアが選択でき、各通貨ペアのチャートを見ることができます。

FXチャートのキホン

そもそもFXチャートってなに?

これから為替相場(為替レート)がどう動くのか。過去の価格や取引量はどうだったのか。

こういったデータの時系列パターンからトレンドを判断する手法をテクニカル分析といいます。このテクニカル分析で使用されるツールがチャートになります。

チャートとは為替相場の水準を時系列にあらわしたものです。

具体的にどんなことがわかるんですか?
たとえばドルが対円で過去の価格と比べて、どれくらいの水準にいるのか、トレンドとして「上昇しているのか」「下降しつづけるのか」などが一目でわかるんです。
なるほど!それはすごいや。

チャートはリアルタイムの値動きをチェックして取引する、デイトレードやスキャルピング手法には欠かせない分析ツールです。

ローソク足の見方

チャートにはいろいろな種類がありますが、主にFXで使用されるのは「ローソク足」と呼ばれるものです。

1日や1時間といった一定期間内の為替相場の動きを一つの記号であらわします。この記号が「ろうそく」の形に似ているので、こう呼ばれています。

「ろうそく」と聞いて、なんか身近に感じてきたよ。
ローソク足を理解することが、チャートを使えるようになる第一歩ですよ。

記号について

ローソク足は、通貨の「始値(寄り付き)」「高値」「安値」「終値(引け値)」四つの価格を示します。

下の図解でわかりやすく説明していきましょう。ローソク足の色にも注目ですよ!

【始値より終値が高くなったとき】

fx チャート 陽線

始値より終値が高くなったときは「ローソク足」の太い部分(柱)は白または赤で記します。このローソク足をとくに「陽線」といいます。

【始値より終値が安くなったとき】

fxチャート 陰線

終値が始値を下回ったとき「柱」は黒または青で記します。このローソク足を「陰線」といいます。

投資スタイルに合ったローソク足を使おう!

ローソク足は値動きを1時間ごとにあらわした「1時間足」、1日ごとの「日足(ひあし)」など、投資スタイルによって使い分けることができます。

スキャルピングという超短期売買なら、「1分足」や「5分足」といったチャートを使用します。

デイトレードなら「1時間足」や「日足」、スイングトレードなら「日足」のほか「5日足」や「週足(しゅうあし)」といったチャートを使います。

投資スタイルによって使うローソク足が違うの?
そのとおり!超短期売買に「週足」や「月足」といったチャートは意味をなさないんです。

ローソク足の形状で上昇・下降が読める?

ローソク足の足型は色々あるけど、それぞれにどんな意味があるの?
足型は基本形として次の5つに大別できます。順番に紹介していきましょう。

足形の基本形

  • 大陽線
  • 大陰線
  • 小陽線
  • 小陰線
  • 十字線

【大陽線】

fxチャート ローソク足 大陽線

始値から終値まで大幅に通貨の価格上昇したときにあらわれる。特長としては柱の部分が長い。

【大陰線】

fxチャート ローソク足 大陰線

始値から終値まで大幅に通貨の価格下落したときにあらわれる。特長としては柱の部分が長い。

【小陽線】

fxチャート ローソク足 小陽線

始値から終値までの昇幅が小さいケース。大陽線と小陽線との明確な区分はない。

【小陰線】

fxチャート ローソク足 小陰線

始値から終値までの下落幅が小さいケース。大陰線と小陰線の明確な区分はない。

【十字線】

fxチャート ローソク足 十字線

始値と終値が同じ価格のときにあらわれる。柱がなく、横一線であらわされる。

5つの基本形にヒゲがどのようにつくか、あるいはその有無などで、相場の先行きも占えます。

パターンをおさえて、FXチャートで流れを読む

一つひとつの足型を理解すれば、為替相場を占うことができそうですね。
そうですね。さらに上級者になると複数の足型の組み合わせで、為替レートが上に動くか下に動くか、ある程度の確率で予測できるようになりますよ。

上昇・下降のシグナル!ローソク足の組み合わせ

ここでは、複数の足型の組み合わせパターンを紹介します。

前の足型の大陽線、大陰線の「柱」の範囲に小陽線、小陰線が入ってしまうことを「はらみ線」といいます。

足型の組み合わせによって、4種類のはらみ線があります。

【陰の陽のはらみ】

fxチャート 陰の陽のはらみ

大陰線が出現。前の足型の終値よりも高く寄り付き、陽線となったものの、前の始値を上回ることなく引けたパターン。次の足型次第でさらに下落することもあります。

【陰の陰のはらみ】

fxチャート ローソク足 陰の陰のはらみ

大陰線の次、終値よりも高く寄り付いたものの下落して引けるが、前の終値を下回ることなく引けたパターン。「売り方」のパワーが尽きてきた状態を示し、反転上昇の兆しとなります。

【陽の陽のはらみ】

fxチャート ローソク足 陽の陽のはらみ

大陽線が出現。次は終値を下回って寄り付き、陽線となったものの、前の足型を超えずに引けるパターン。高値圏であらわれると買い方のパワーが衰えたことを示す下落のシグナルとなります。

【陽の陰のはらみ】

fxチャート ローソク足 陽の陰はらみ

大陽線の次に安く寄り付き、陰線となって引けたものの、前の始値を下回らずに引けたパターン。買い疲れを示して下落しやすいが、次の足型が陽線なら、買いの勢いが持続することもあります。

チャートの流れを読む:トレンドラインで動く方向を探る

為替レートは刻一刻と動いており、上下を細かく繰り返しています。この動きのほかに「トレンド」という大きな流れがあります。

為替は一つの方向に動き出すと、しばらくその方向に動きがつづくというパターンが多いのです。

FXではこのトレンドを読むことが大事なんです。
具体的にどんなトレンドがあるんですか?
主に次の三つのトレンドがあります。それぞれのトレンドを図で解説しますね。

トレンド

  • 上昇基調なら「上昇トレンド」
  • 下降基調なら「下降トレンド」
  • 値動きが一進一退で上下に動かなければ「横ばい」

fxチャート 上昇トレンド

切り上がっていく主な「谷(安値)」と「谷」を結んだ線が、トレンドライン(下値支持線)になります。

fxチャート 下降トレンド

切り下がっていく主な「山(高値)」「山」を結んだ線がトレンドライン(上値抵抗線)になります。

fxチャート トレンド 横ばい

主な「山」と「山」、「谷」と「谷」をつないだ線がトレンドラインになります。

このトレンドラインを引けば、上下する為替相場で、下値で買い上値で売ることができます。
トレンドラインで動く方向を探ることができるんだね!
そのとおりです。ただ、トレンドはいつまでも継続することはありません。だからトレンドの転換点を見逃さない注意が必要ですよ。

チャートの転換期を読む:トレンドが変わる「ブレイク」

トレンドの転換は、どういうときに確認できるんですか?
トレンド転換は為替水準がトレンドラインを突き抜けたときに確認できますよ。

トレンド転換が確認できるとき

  • 下降トレンドであれば上値抵抗線を上に突き抜けたとき
  • 上昇トレンドであれば下値支持線を下に突き抜けたとき

【ブレイクアップ】

fxチャート ブレイクアップ

下降トレンドから上昇トレンドへ

【ブレイクダウン】

fx チャート ブレイクダウン

上昇トレンドから下降トレンドへ

トレンド転換後は長くつづきやすく、利益を上げるチャンスですよ!

チャートの流れを読む:移動平均線からトレンドを見る

ローソク足は為替相場の先行きを占うツールですが、大きな流れをつかむには少し使いにくい部分があるんです。
え!?そうなの?じゃあ勝率を高めるためにはどうすればいいんですか?
トレンドラインに加え、「移動平均線」を使えば、勝率はより高まりますよ。

移動平均線とは、過去の一定期間の取引価格を平均化してつないだ線を指します。

たとえば、「5日平均線」なら過去5日間の取引価格の平均値をその日ごとに算出し、一本のラインにしていきます。

移動平均線と取引価格の位置関係も、先行きの予想に使えます。

移動平均線 上昇トレンド移動平均線 下降トレンド

上昇トレンドのとき、平均線は右上を向き、さらに価格は平均線の上によく見られます。

下降トレンドのときは、平均線は右下を向き、かつ取引価格が下にあります。

移動平均線をつかって、トレンドを見極めて稼ぐ手法を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

くわしくはコチラ

FX移動平均線で読み取る売買サイン!トレードを有利に運ぼう
FX移動平均線で読み取る売買サイン!トレードを有利に運ぼう
『移動平均線ってなに?』『移動平均線の見方・使い方を知りたい』テクニカル分析の基本である移動平均線。活用方法を知っているだけで、売買サインが把握できるようになりますよ!FXトレードを有利に進めたいなら、まずは移動平均線を学びましょう! 

チャートの転換期を読む:ゴールデンクロスとデッドクロスを生かす

移動平均線をつかったトレンド予測については理解できましたか?
う~ん理解たけど、移動平均線も為替レートのトレンド転換って予測できないんですか?
予測できますよ。

移動平均線を使った為替レートのトレンド転換を予測する方法もあります。ゴールデンクロスとデットクロスと呼ばれる現象です。

【ゴールデンクロス】

移動平均線 ゴールデンクロス

ゴールデンクロスとは下降トレンドの終わり際に、長期の移動平均線が短期よりも上に突き抜けたときのことをさします。

トレンドが下降・横ばいから上昇に転じたときに現れやすいシグナルで、「買いのシグナル」になります。

【デッドクロス】

移動平均線 デッドクロス

デッドクロスはゴールデンクロスとは逆に、長期の上にあった短期線が、上から下に突き抜けたときのことをさします。

下降トレンドに移行したときに現れやすいシグナルで、その後為替水準は下がりやすくなり、「売りのシグナル」になります。

ゴールデンクロスのケースでは、短期の移動平均線が上向いたところが狙い目ですよ。

FXチャート まとめ

チャートの基本的な見方・活用方法は理解できましたでしょうか。

FXチャートを上手に使うことで、為替相場のトレンドが予測でき、大きな利益を確保できるチャンスが広がります。

FXチャート 活用ポイント

  • ローソク足の基本形をおぼえる
  • ローソク足の組み合わせで上昇・下落のシグナルを見極める
  • トレンドラインで為替相場の動く方向を予測する
  • トレンドラインから転換期を読む
  • 移動平均線からトレンドを見る

短期間の取引にはFXチャートを使ったテクニカル分析がむいています。FXではテクニカル分析は欠かせない上、基本的な見方さえ覚えれば誰でも活用できるツールです。

ぜひ活用いただき、相場の転換点を探ってみてください!

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

FXのやさしい教室 編集部

FXのやさしい教室 編集部です。 FXの基礎や取引方法など、役立つ情報をわかりやすく提供します。 私どもの記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

-チャート

Copyright© FXのやさしい教室 , 2022 All Rights Reserved.

Related Links:

Togel178

Pedetogel

Sabatoto

Togel279

Togel158

Colok178

Novaslot88

Lain-Lain

Partner Links