こんな悩みを解決できる記事
- 原油価格って何?
- 原油価格が上がるとどうなるの?
- 原油価格とFXはどんな関係性とは?
と悩んでいる方の悩みを解決できる記事になっています。
この記事で解説する『FXと原油価格の相関性』を理解すれば、原油価格の上下で為替が変動する意味がわかります。
なぜなら私もFXと原油価格の相関性を理解してから、原油価格が変動しても冷静に対応できるようになったからです。
それでは以下で『FXと原油価格の相関性と資源国通貨の狙い目』について紹介しますね。
【FXとの関連性を解説する前に】原油価格が上昇する原理
原油の価格は結論からいうと、原油の需要が高ければ上がるシステムです。
原油は先物取引なので、そのときの需要によって変動します。
先物取引とは、価格の安い時に買うとあらかじめ約束しておけば、その後価格が高くなっても約束した時の価格で買える取引。
原油は主に産業用燃料として製造、輸送現場など多くの場面で必要になります。
そのため景気が良ければ経済活動が活発なので、多くの場面で原油が必要になり、需要が増えて原油価格は上昇します。
【FXと世界情勢】原油価格が下がる原因とは?シェールオイルの登場
原油価格が下がる原因の発端は、アメリカのシェールオイルの影響です。
シェールオイル(タイトオイル)とは、地下深くの頁岩(けつがん)層と呼ばれる硬い地層に含まれる原油です。
アメリカでは原油に変わりシェールオイルが燃料として活用されるようになり、石油に代わる資源が出来て良かったと世界中の人々は喜びました!
しかしシェールオイルを喜ばない国もありました。
シェールオイルに対抗するサウジアラビア
シェールオイルを喜ばない国、それは原油産出国の『サウジアラビア』です。
なぜならシェールオイルがこのまま売れ続ければ、石油の輸入量が減ってしまうからです。
サウジアラビアは、原油を増産して価格を落としシェアを維持する方針に決定すると、燃料の需要はあるけど原油価格が下がる現象が起きました。
原油価格が上がる場面では資源国通貨でFXを!
原油価格が上がれば、原油や鉄鉱石等を輸出する資源国通貨が買われます。
理由は原油の需要が上がるほど、産出国の経済が潤い、他にも資源を精製した製品の対外的な需要があがるからです。
FXで考えると、原油価格の上昇局面では「カナダ/ドル」や「オーストラリア/ドル」が狙い目にといえます。
そして原油価格の上昇は資源国のインフレを加速させます。
景気がいい国では物価上昇を制御するための利上げが早くなる思考から、先取りで資源国の通貨が買われる事が目立つようになるのです。
FXと原油価格の関連性
日本の場合、原油価格が下落すればするほど貿易収支・経常収支は良くなります。
理由は東日本大震災で原発を止めた際に、燃料の代替えとして原油やガスなどを輸入してから、貿易黒字国だった日本が一気に赤字国に転換したからです。
つまりは以下の通りです。
赤字の意味
輸入<輸出
お金の入りより出ていくほうが多い=赤字
海外にお金を支払うほうが大きければ円でドルを買い、ドルを海外の支払いにあてているのです。
そのため日本が貿易赤字国になるのは、円安体質になった状況を意味します。
しかし近年シェールオイルの登場で原油安になったため、日本は昔のような貿易黒字国に再び返り咲けています。
海外は日本に支払いのために、自国通貨でまずドルを購入し、ドルを売って円を買い、ドル売り円買いの状態(円高)に外貨を円転しました。
そして日本に入ってくる、円高体質へと体質改善出来たのです。
原油価格もFXでの判断材料になる!
現在の日本は、貿易赤字が出る月もあれば貿易黒字が続く月もあります。
貿易収支が不安定な理由は、以下のような理由が挙げられます。
貿易収支が不安定な理由
- 少しずつ原油が高騰してきている
- 日本の輸出量そのものは過去と比べてもさほど増えていない
- 円高の時に対策として海外に工場を移設するなどして円高対策を講じていた
昔のように貿易黒字になっても、巨額な利益が出るほどではないです。
しかし輸入量は間違いなく増え続けているので、原油のちょっとした動向で日本円の相場が荒れてしまうのは大いに頷けますね。
このような相場分析はテクニカル分析にはありませんが、参考程度に世界情勢も理解しておくと日本円の動向が面白く感じますよ。
相場は大きなお金が動かないと変動しないので、個人がお金をどう動かすかではなく、国家レベルでお金がどう動くのかを学ぶのも重要ですよ!