この記事で解決できる悩み
- FXのロスカットで大損する原因が知りたい
- ロスカットに頼らずに損失を防ぐ方法はないの?
- ロスカットされてもなるべく大損しないFX会社が知りたい
といった悩みを解決できる記事になっています。
この記事で解説する「FXのロスカットで大損を出す理由」を理解すれば、FX初心者でもロスカットで大損を出さない対策が取れるようになります。
なぜなら、私もこの方法でロスカットに頼らずに大損を防ぐ方法が知りたいという悩みを解決できたからです。
それでは、以下で「FXのロスカットの大損対策」について紹介します。
【大損の回避方法の解説前に】FXのロスカットとは
ロスカットとは、含み損がFX会社の定める基準を超えたときにFX会社が強制的にポジションを決済して、トレーダーの損失を広げさせない仕組みです。
たとえば証拠金100万円で取引していて、含み損が50万円に達すると自動的に決済されて、証拠金が半分の50万円になります。
このようにロスカットされると大きな損失が確定するので、ロスカットされないよう心がけましょう。
FX会社のロスカット基準
引用:外貨ex byGMO
FX会社によってロスカットの基準は違っていて、たとえば外貨ex byGMOのロスカットラインは証拠金維持率50%です。
またFX会社によって証拠金維持率や取引証拠金の計算方法が異なるので、各FX会社のホームページを確認してください。
FX会社ごとのロスカット基準は、後ほど詳しく紹介します。
ロスカット以外の強制決済
ロスカット以外にも、FX会社によってはマージンコール(ロスカットアラート)の後の強制決済があります。
マージンコールに対処しないと、ロスカットと同様に全てのポジションが強制決済されるのです。マージンコールの対処法については後ほど紹介するので、しっかりと理解してロスカットされないよう注意してください。
FXのロスカットで大損する原因4つ
「ロスカットの仕組みは理解してもロスカットで大損してしまう原因は何?」とお悩みの方向けに、FXのロスカットで大損を出す原因を4つ紹介します。
ロスカットで大損する原因
- 原因1:損切りをしていない
- 原因2:相場が急変動した
- 原因3:週末・年末年始に相場が変動した
- 原因4:システムトラブルが起きた
原因1:損切りをしていない
含み損が出ても「そのうち相場が好転するだろう」や「損失を出したくない」「連勝記録を止めたくない」と考えて損切りをしなければ、含み損が膨らみロスカットされます。
人間は含み損を目の前にすると、現実逃避して自分に都合のいいように解釈する性質を持っているので、損切りできないトレーダーが後を絶たないのです。
原因2:相場が急変動した
2つ目の原因は相場の急変です。
要人発言や注目度の高い経済指標が発表されたり、テロや災害が起こると相場が急激に変動し、ロスカットが間に合わずに損失が出るのです。
2019年1月3日のフラッシュクラッシュのように、ものの数分間で数円単位下落するケースもあるので気をつけてください。
原因3:週末・年末年始に相場が変動した
土日や年末年始の取引ができないときに相場に大きな影響を与えるイベントが起こり、週明け・年末年始明けの相場が大きく乖離するのも原因のひとつです。
具体的には、週明けにロスカットラインを下回る為替レートで取引が始まることで、ロスカットされて損失が出ます。
最近では土日にアメリカのトランプ大統領が対中国の関税発動に関してTwitterでつぶやいたことで週明けに相場が大きく下落するなど、週末にいつ何が起こるかわからないので気をつけてください。
原因4:システムトラブルが起きた
4つ目の原因は、FX会社のシステム障害です。
なぜならトレーダーの注文が殺到するとサーバーに負担がかかり、サーバーがダウンしてロスカットがされずに大損するからです。
FX会社は開発費用をかけてサーバーの強化に努めているものの、完全に防ぐことはできないので注意しましょう。
FXのロスカットで大損を防ぐ方法5つ
「それぞれの原因をカバーするための方法を教えて!」というリクエストにお応えするべく、ロスカットによる大損を防ぐためのはコツを5つご紹介します。
ロスカットで大損しない方法
- FXロスカットで大損しない方法1:レバレッジを下げる
- FXロスカットで大損しない方法2:損切りラインを決めて守る
- FXロスカットで大損しない方法3:資金管理をする
- FXロスカットで大損しない方法4:ロスカットラインが高いFX会社を選ぶ
- FXロスカットで大損しない方法5:マージンコールに早めに対処する
それぞれの対策について、以下で詳しく見ていきましょう。
FXロスカットで大損しない方法1:レバレッジを低くする
ひとつ目の方法はレバレッジを低くして取引量を減らすことです。
なぜならレバレッジを高くして取引量を増やすと、わずかな為替変動でも含み損が膨らんでロスカットされやすくなるからです。
少しでもたくさん稼ぎたいという気持ちはわかりますが、欲張って失敗すると大損するので、取引に慣れてない間はレバレッジ3倍までに抑えてください。
詳しくはコチラ
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FXロスカットで大損しない方法2:損切りラインを決めておく
2つ目の方法は損切りラインを決めて守ることです。
その理由は、ロスカットされずに含み損を最低限に抑えつつ、大損も防げるからです。損切りラインを決めずにポジションを持ってしまうと損切りできない人は、エントリーと同時に損切り注文も出すといいですよ。
たとえば米ドル円=100円の買いポジションが95円まで下がっても、98円で早めの損切り注文を出しておけば損失は2円に抑えられます。
損切りのラインの例
購入時のレート:1米ドル=105円 取引数量:1万通貨
1米ドル=100円になったときの損失額は5万円
→1米ドル=104円で損切りをしておけば損失額は1万円で済む
詳しくはコチラ
OCO注文で自動化
相場が上がるか下がるか分からないときは、OCO注文を入れておくことで損切りを自動化できます。
ちなみにOCO注文は、利確と損切り両方の注文が同時に出せるだけでなく、片方の注文が成立したらもう一方の注文はキャンセルされる仕組みです。
つまり利確注文が先に約定しても、損切り注文を取り消す必要がないので便利ですよ。
詳しくはコチラ
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FXロスカットで大損しない方法3:資金管理をする
3つ目は資金管理を徹底する方法です。
その理由は資金管理を怠ると資金量に見合う取引ができず、勘に頼った取引になりやすいからです。 そのため自分の保有資産を把握して、いくらまでなら損失を許容できるのか計算しましょう。
資金管理のポイント
具体的に証拠金全体を100万円とすると、FXの投資に回すのは40万円未満がおすすめですが、初心者は20〜30万円までに抑えたほうがいいですよ。
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FXロスカットで大損しない方法4:ロスカットラインが高いFX会社を選ぶ
FX会社 | ロスカットライン |
L25R:取引証拠金×100%未満 L25:取引証拠金×20%未満 |
|
ブロード25S:取引証拠金が100%を下回ったとき ブロード25:取引証拠金が20%を下回ったとき |
|
証拠金維持率が50%を下回ったとき | |
証拠金維持率が50%を下回ったとき | |
証拠金維持率が50%以下になったとき | |
個人:証拠金維持率が50%未満 法人:証拠金維持率が100%未満 |
ロスカットラインが高い会社で取引するのも方法のひとつです。
なぜならFX会社のロスカットラインが低ければロスカットの可能性は下げられますが、いざロスカットが執行されると手元に残るお金がより少なくなるからです。
そこで、高めのロスカットラインで早めに損失を確定させて、大損せずに取引できるおすすめのFX会社は後ほど紹介します。
FXロスカットで大損しない方法5:マージンコールは早めに対処する
FX会社 | マージンコール |
なし | |
なし | |
証拠金維持率が100%を下回ったとき | |
証拠金維持率が100%を下回ったとき | |
証拠金維持率が100%を下回ったとき | |
個人:証拠金維持率が100%未満 法人:証拠金維持率が150%未満 |
マージンコールを無視するとロスカットされてしまうので、マージンコールが届いたときは早急に対処しましょう。
マージンコールを受けたら期日までに証拠金を追加するか、保有しているポジションの一部または全部を決済して、証拠金維持率を高める必要があります。
そのため、早めにマージンコールで警告してくれるFX会社を選んでください。
FXのロスカットで大損したトレーダーの失敗談2つ
原因がわかれば対処が出来て損を減らすことができるんだね!
ただし、相場は生き物、何が起こるかわからない前提を忘れずに!
日頃から無茶な取引は行わないよう肝に銘じておこう。
上記の対策をとれば万全だと思っていても、残念ながら大損するトレーダーは存在します。
ロスカットで大損したFX失敗談
- ロスカットで大損したFX失敗談1:通貨価値が急落
- ロスカットで大損したFX失敗談2:損切りせずにそのまま放置
ロスカットで大損したFX失敗談1:通貨価値が急落
年末相場のことは全然わからずにそのまま損切りするのがいやでいやで、年始まで保持です。
その結果、どうなるか。年始には大変な魔物が住んでいました。
1月3日スタートから18円まで落ちてしまいます。当然ロスカット!途中で保証金追加で100万円つぎ込んだりした分も含めて170万円の損失です。
詳しくはコチラ
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失敗談②|年始には魔物が住んでいる
トルコリラの急落で1か月で170万円の損失2018年に初期資金30万円からスタートしました。2018年トルコショック!ありましたね。そこは触っていませんでしたのでセーフでした。最初は米ドル/円で月1万円程度の損益を繰り返し、パットしない日々でした。続きを見る
ロスカットで大損したFX失敗談2:損切りせずにそのまま放置
最初に少しうまくいったので、その後にも買いで注文しましたが数日間パソコンから目を離していた間にかなり下がっていて持ち直すと思っていましたが駄目でした。
翌日に10万くらい取り返しましたが焼け石に水です。今までもチャートの読みが外れて損をした事は何度もありますがロスカットを食らったのは久しぶりですね。
詳しくはコチラ
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失敗談⑨|年末のロスカット
年末にドル買いでロスカットになりました。ヒロセのLIONFXですがマイナス74万円くらいの損失です。最初に少しうまくいったので、その後にも買いで注文しましたが数日間パソコンから目を離していた間にかなり下がっていて持ち直すと思っていましたが駄目でした。続きを見る
資金を多く残す!ロスカットライン100%のおすすめFX会社2社
以下の2社は、取引コースをトレーダーが選択することでロスカットラインを調整できるおすすめのFX会社です。
ロスカットライン100%のおすすめFX会社
- FXを一から学ぶ初心者におすすめ:外為オンライン
- 取引コストを抑えたい人におすすめ:FXブロードネット
それぞれのFX会社のおすすめポイントについて、以下で詳しく見ていきましょう。
FXを一から学ぶ初心者におすすめ:外為オンライン
外為オンラインのポイント
- 4つのコースがあり、L25RとL25Rminiのコースがロスカットライン100%
- 少額取引が可能で、約4,000円から始められる
- 自動売買のiサイクル2取引は分かりやすい設定で初心者でも簡単
外為オンラインはFXの理解度に合わせたセミナーを全国各地で開催しています。FXについて一から学ぶことができるのでFX知識が少ない初心者におすすめです。
また、自動売買の「iサイクル2取引」は簡単な設定で始められるので忙しい人や経験の少ない人でもFXができます。
取引コストを抑えたい人におすすめ:FXブロードネット
FXブロードネットのポイント
- 6つのコースがあり、その中でもブロード25S(25ライトS)コースがロスカットライン100%
- 少額取引が可能で、約4,000円から始められる
- 自動売買のトラッキングトレードでコツコツと利益を稼げる
FXブロードネットはスプレッドが狭く、米ドル円は0.2銭原則固定、ユーロ円は0.5銭原則固定と業界でも最狭水準なので、取引コストを抑えられます。
自動売買のトラッキングトレードがあるので、裁量取引でうまく稼げなかった人や忙しくてFXの時間がとれない人におすすめです。
【注意】海外FXはロスカットによる大損をしやすい
海外のFX会社は日本のように最大25倍というレバレッジ規制がなく、数百倍から数千倍ものハイレバレッジで取引できるので、わずかな為替変動でもロスカットになりやすいです。
また海外のFX会社は、日本の金融庁の認可を受けておらず、入出金に関するトラブルも多いので少なくとも初心者は使わないほうがいいですよ。
注意ポイント
「高レバレッジなので当たれば国内より儲かる」という宣伝文句に安易に飛びつかないようにしましょう。
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無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください:金融庁
続きを見る
【FXのロスカットで大損】まとめ
上記で紹介した「FXのロスカットで大損しないための対策」を実践すると、今後はロスカットによる大損を防ぎたいと悩むことは一切なくなり、ロスカットされてもなるべく大損しないFX会社で取引できるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
【FXのロスカットで大損】まとめ
しかし実際に含み損を抱えると、なかなか損切りできないのが人間の心理なので、うまく対策して大損を防いでくださいね。