この記事で解決できる悩み
- FXのロスカットの仕組みについて知りたい
- ロスカットにならないための方法を教えて!
- ロスカットがなくても損失を防ぐ方法はあるの?
といった悩みを解決できる記事になっています。
この記事で解説する「FXのロスカットになる理由」を理解すれば、FX初心者でもロスカットにならないための方法がわかります。
なぜなら、私もこの方法でロスカットされずに大損も防ぎたいという悩みを解決できたからです。
それでは、以下で「FXのロスカットの仕組みと大損しない対策」について紹介します。
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FXのロスカットとは?借金の原因はコレ
ロスカットとは、ポジションの含み損が一定の基準を上回ったときにFX会社が強制的にポジションを決済して、損失を広げさせない仕組みです。
含み損が決済されることで損失が確定してしまうものの、最低限の資金を維持できるメリットがあります。
ただしロスカットされると資金のほとんどが削られるため、できれば避けたい事態といえます。
FXのロスカットの具体例
10万円の資金で、証拠金維持率50%でロスカットされるFX口座で取引するケースでは、含み損が5万円を上回ると強制ロスカットが発動します。
レバレッジ1倍の取引だと取引通貨の価値が50%以上の下落をしなければロスカットされません。
しかしレバレッジを10倍に増やして100万円分の取引をすると、取引通貨の価値が95万円を下回る(わずか5%の下落)とロスカットになります。
FXはロスカット以外にも強制決済がある
DMMFXなどのFX会社によっては含み損が一定水準を超えると、マージンコール(ロスカットアラート)が届きます。
そしてマージンコールが出ているにもかかわらず証拠金を追加しないと、ロスカットと同じようにポジションが強制決済される場合があります。
ちなみに追加入金は「追証(おいしょう)」とも呼ばれていて、追加で求められる証拠金という意味です。
追証が発生した場合
- 値動きにより証拠金維持率が回復しただけでは追証は解消されない
- 必ず入金、もしくは決済を行う必要がある
FXのロスカットを越えて大きな損失が出る原因3つ
ロスカットの目的は大損を防ぐためですが、場合によってはロスカットによる損失より大きな損失が出ることがあります。
大きな損失が出る原因3つ
- 原因1:相場が急変動した
- 原因2:週末に相場が変動した
- 原因3:システムトラブルが起きた
原因1:相場の急変動
ひとつ目の原因は、相場が短時間で大きく変動することです。
要人発言や重大な事件が起きたり、注目度の高い経済指標が発表されると相場が急激に変動し、損切り注文の処理が間に合わないからです。
中央銀行総裁による政策金利の発表や、テロ・災害、雇用統計といった大きなイベントには気をつけてください。
原因2:週末の相場変動
2つ目の原因は、週末の間に相場が変動することです。
FXは土日の取引ができないため、相場が急変動するイベントが起こると週終わりと週明けの相場が大きく乖離するからです。
そして週明けにロスカットラインを超えて下落すると、ロスカット以上の損失が出ます。とくに土日に大きなサミットや大統領選挙を控えている場合には要注意です。
原因3:システムトラブル
3つ目の原因は、FX会社のシステムトラブルです。
なぜならトレーダーの注文が殺到すると、注文処理が追いつかずにサーバーがダウンする可能性があるからです。
システムが止まるとロスカットされなくなるので、復旧したときにロスカットを超える損失が出るのです。FX会社は費用をかけて対策をとっているので、ほとんど心配はありませんが、完全に防ぐことはできないリスクといえます。
FX ロスカットの計算方法と具体例
具体的にロスカットがいつ発動されるのか計算してみましょう。
必要証拠金=1万円、ロスカットライン=証拠金維持率50%、有効証拠金=2万円の設定です。
以下の計算結果を見ると、レバレッジを高くするほどロスカットされるまでの為替変動の幅が小さくなることがわかります。
ロスカット値の計算方法
有効証拠金-①=②(含み損に耐えられる金額)
②÷保有ポジション購入時の含み額=ロスカット値
レバレッジ10倍の場合
1万円×50%=5,000円
2万円-5,000円=1万5,000円
1万5,000円÷10万円=15%
購入時よりも15%下落すると強制ロスカットになる
レバレッジ25倍の場合
1万円×50%=5,000円
2万円-5,000円=1万5,000円
1万5,000円÷25万円=6%
購入時よりも6%下落すると強制ロスカットになる
つまりレバレッジを高くかけて取引量を増やすほど、ロスカットされやすくなるのです。
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ロスカットレート |
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FXのロスカットで大損を防ぐ3つの方法
「大きな損失が出ると取り戻すのが大変だから、なるべくロスカットは避けたいな」とお悩みの方に、ロスカットによる大損のリスクを抑える方法を3つ紹介します。
FXのロスカットで大損を防ぐ3つの方法
- 方法1:レバレッジを高くして取引しない
- 方法2:勘に頼った取引をしない
- 方法3:証拠金維持率が高いFX会社を使う
方法1:低レバレッジで取引する
ひとつ目の方法は、レバレッジを抑えて取引することです。
なぜならレバレッジを高くして取引量を増やすと、少しの為替変動でも大きな額の含み損が出てロスカットされやすくなるからです。
「レバレッジをかけていればもっと儲かっていたのに」ともったいなく思う気持ちはわかりますが、常にハイレバレッジで取引するのは控えましょう。
取引に慣れない間はレバレッジを3倍までに抑えるほうがいいですよ。
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方法2:勘に頼った取引をしない
勘に頼らず根拠を持った取引をするのもコツです。
その理由は根拠なく取引をしたり、無駄にポジションを持ったりすると簡単に損失が膨らむ場合が多いからです。
このように浮ついた状態だとポジションの含み損も放置しがちになるので、しっかりと相場を分析してトレードに根拠を持たせましょう。
方法3:ロスカットラインが高いFX会社で取引する
早めにロスカットされるFX会社を使う方法もあります。
その理由は、ロスカットラインが低いFX会社を使えばロスカットされにくくなりますが、実際にロスカットされると手元に残るお金がより少なくなるからです。
具体的には、ロスカットラインが30%の口座でロスカットされると資金の30%しか残りませんが、50%の口座だと資金の半分が残ります。
FX会社別のロスカット率比較表
FX会社 | ロスカットライン |
L25R:取引証拠金×100%未満 L25:取引証拠金×20%未満 |
|
ブロード25S:取引証拠金が100%を下回ったとき ブロード25:取引証拠金が20%を下回ったとき |
|
証拠金維持率が50%を下回ったとき | |
証拠金維持率が50%を下回ったとき | |
証拠金維持率が50%以下になったとき | |
個人:証拠金維持率50%未満 法人:証拠金維持率100%未満 |
初心者におすすめ!ロスカットラインが100%のFX会社2つ
コースを選択すればロスカットライン100%で取引できるFX会社を2社紹介します。損失が大きくなる前にポジションを決済したい人はぜひ使ってください。
それぞれのFX会社のおすすめポイントについて、以下で詳しく紹介します。
FX初心者におすすめ:外為オンライン
外為オンラインがおすすめな人
- 少額取引がしたい人
- FXを一から学びたい人
外為オンラインは理解度に合わせたセミナーを全国各地で開催しているので、FXを一から学びたい人におすすめのFX会社です。
外為オンラインの特徴
- 4つのコースがあり、L25RとL25Rminiのコースがロスカットライン100%
- 少額取引が可能で、約4,000円から始められる
- 自動売買のiサイクル2取引は分かりやすい設定で初心者でも簡単
コース | ロスカットライン |
L25R・L25Rmini | 取引証拠金×100% |
L25・L25mini | 取引証拠金×20% |
取引コストを抑えるなら:FXブロードネット
外為オンラインがおすすめな人
- 取引コストが気になる人
- 少額でFX取引をしたい人
FXブロードネットはスプレッドが狭く、米ドル円が0.2銭原則固定と業界でも最狭水準なので、FXサービス取引コスト満足度第1位(※)になったほど取引コストを抑えられるFX会社です。
(※)ゼネラルリサーチ調べ(2018年8月)
FXブロードネットの特徴
- 6つのコースがあり、その中でもブロード25S(25ライトS)コースがロスカットライン100%
- 少額取引が可能で、約4,000円から始められる
- 自動売買のトラッキングトレードでコツコツと利益を稼げる
コース | ロスカットライン |
ブロード25S(25ライトS)コース | 取引証拠金×100% |
ブロード25MC(25ライトMC)コース | 取引証拠金×20% |
ブロード25(25ライト)コース | 取引証拠金×20% |
ブロード20(20ライト)コース | 取引証拠金×8% |
ブロード1コース | 取引証拠金×1% |
FXのロスカットで気になるQ&A2つ
上記以外に、FXのロスカットに関する疑問を2つ紹介します。気になる人はFXをする前にチェックしておきましょう。
FXのロスカットで気になるQ&A2つ
- Q1.ロスカットをしたら口座は凍結させられるの?
- Q2.レバレッジ1倍ならロスカットされない?
それぞれの疑問について、以下で回答します。
Q1.ロスカットをしたら口座は凍結させられるの?
ロスカットされても、口座が凍結してこの先取引が全くできなくなることはないので大丈夫です。
口座凍結はスキャルピングなど禁止事項に違反したときだけで、ロスカットは何度されても処罰されないので安心してください。
Q2.レバレッジ1倍ならロスカットされない?
レバレッジ1倍でもロスカットされる可能性はあります。
その理由はレバレッジ1倍で取引すれば証拠金維持率が高くなるものの、相場の急変動や取引通貨の価値の下落によってロスカットラインに達するとロスカットされるからです。
【FXのロスカットについて】まとめ
上記で紹介した「FXのロスカット対策」を実践すると、今後はロスカットの仕組みがわからないと悩むことは一切なくなり、ロスカットラインが高くて安全なFX会社で取引できるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
この記事のまとめ
- ロスカットはポジションの含み損を強制的に決済して、トレーダーの損失の拡大を防ぐ仕組み
- ロスカットは最終手段なので、ロスカットされないように取引することが大切
「ロスカットされた後に相場が好転したらとても悔しい」と最初は思うかもしれません。
そうならないためには、レバレッジを抑えて取引量を減らすともに、早めの損切りを心がけてください。